このページでわかること
- 公式の書き方: 東京都・群馬県・広島県・栃木県の4都県は、転学・転入学を同じ課程(全日制か定時制か)の間で行うことを原則と書いています。
- 例外の書き方: 東京都だけが、1年生の第二学期の募集では課程を変えて応募できると具体的に書いています。
- 書いていない県: 埼玉県・神奈川県・和歌山県・茨城県は、このページで見た公式の記述には、課程を変える転学の可否が出てきません。課程ごとに条件や日程を分けて案内しています。
高校には、全日制・定時制・通信制という課程の区分があります。いまの学校から別の学校へ学籍を移すことを転学(受け入れる側から見ると転入学)といいます。ここでは、全日制から定時制へなど、課程を変えて移れるかを、8都県の公式の記述で並べます。通信制の学校の比較や評価はしません。県ごとの公開の形は都道府県別の公開状況にあります。言葉の意味は用語集で確かめられます。
8都県の課程の扱い(2026-10-09確認)
| 県 | 課程の扱い | そのほかの条件・時期 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 東京都 | 同じ課程の間、同じ学科の間で移ることを原則とする。1年生の第二学期の募集では、異なる課程・異なる学科にも応募できる。1年生の第三学期以降の募集でも、転学後に卒業に必要な単位を履修・修得できると志願先の都立高校の校長が認めれば、応募できる。 | 募集は年3回(3月、8月、12月)。応募できるのは、都内に住所か勤務先がある人、または入学日までに確実にそうなる人。 | 東京都教育委員会 転学・編入学募集の案内 |
| 群馬県 | 県外から群馬県の高校への転入学は、同じ課程・同じ学科の高校へ移ることを原則として認める。 | 理由は、保護者の転勤などによる一家転住や、家庭環境の変化など。いまの学校の校長から志願先の校長へ連絡して事情を伝え、転入学検査のあとに志願先の校長が認めると転入学できる。 | 群馬県教育委員会 よくある質問(高等学校転入学・編入学) |
| 広島県 | 全日制と定時制は、いま在籍している高校と同じ課程・同じ学科で移ることを原則とする。通信制は別に、高校へ問い合わせる案内。 | 出願資格は、原則として保護者の転勤などによる一家転住で、いまの高校に通えなくなった場合。受入れは原則として学期ごとで、受入れ枠のない学校では実施しないことがある。 | 広島県教育委員会 令和8年度用 転入学の案内 |
| 埼玉県 | 課程を変える転学の可否は、この県の案内ページには書かれていない。 | 出願資格を課程ごとに分けている。全日制は本人と保護者が県内に住んでいること(入学日までの見込みを含む)。定時制は本人が県内に住所か勤務地があること(同じく見込みを含む)。 | 埼玉県教育委員会 公立高等学校転編入学情報 |
| 神奈川県 | 課程を変える転学の可否は、見た資料には書かれていない。全日制と定時制で、選抜の日程を別に定めている。 | 令和7年1月1日付の選抜では、全日制は受付締切が令和6年12月19日、検査が12月20日。定時制は受付締切が原則として検査の前日、検査は12月16日から28日までの間で校長が定める日。問い合わせは教育局の転編入学情報センター。 | 神奈川県 令和7年1月1日付 転入学・編入学者の選抜の実施について |
| 栃木県 | 転入学を希望できる高校は、同一課程・同一学科が原則。 | 転入学の時期は学年の始めが原則。県外からの一家転住など、真にやむを得ない事情がある場合は、この限りではない。通信制課程は、学年の始めのほか、2学期(または後期)からも入学できる。手続きは在籍校と志願先校の間で行う。 | 栃木県教育委員会 公立高等学校への転入学を希望する皆様へ(PDF) |
| 和歌山県 | 課程を変える転学の可否は、この県の案内ページには書かれていない。受入れの前提条件を課程ごとに分けている。 | 全日制は生徒と保護者が県内に住所を有することが確実であること。定時制・通信制は生徒が県内に住所か勤務先を有することが確実であること。そのほかに、一家転住等のやむをえない正当な理由や、前の学校との教育課程に大きな差異がないことなどを挙げ、すべてを満たすと原則として転入校が手続きを始める。 | 和歌山県教育委員会 和歌山県高等学校への転入編入について |
| 茨城県 | 課程を変える転学の可否は、この県の案内ページには書かれていない。全日制課程の居住の条件だけを課程名つきで書いている。 | 全日制課程では、原則として保護者とともに県内に居住していること。受入れの時期は、保護者の転居を伴う転学は随時、伴わない転学等は原則として第1学年(年次)の9月1日までと、第1学年を除く学年(年次)の始め。 | 茨城県教育委員会 入学後の転学・留学 |
表から読み取れること
- 同じ課程の間が原則。東京都・群馬県・広島県・栃木県は、同じ課程・同じ学科の間で移ることを原則と書いています。
- 例外を書くのは東京都。1年生の第二学期は課程を変えて応募でき、第三学期以降は志願先の校長が単位の修得を可能と認めた場合に限る、という段階を置いています。群馬県・広島県・栃木県の資料には、課程を変える例外は出てきません。
- 課程ごとに条件が違う県。埼玉県と和歌山県は居住の条件を全日制と定時制で分けています。全日制は保護者の居住も求め、定時制は本人の住所か勤務地を求めています。茨城県は、全日制課程について保護者とともに県内に居住することを原則と書いています。
- 日程も課程で分かれる県。神奈川県は全日制と定時制で受付と検査の日を別に定めています。
この表の8都県以外は、このページでは調べていません。書かれていない県で課程を変えられないという意味ではないため、いまの学校と移りたい学校、県の窓口で確かめてください。
公立の通信制課程へ移る場合の、県の公式の書き方(2026-10-12確認)
全日制や定時制から通信制課程へ移る場合に限った案内ではなく、県の転入学・編入学の案内の中で通信制課程に触れている県だけを並べます。受入れの有無・時期・出典だけを書き、学校の比較や評価はしません。表に無い県は、通信制課程への転入学・編入学の記述をこちらでは確認できていません(公式に記載が無いという確認ではありません)。
| 県 | 通信制課程についての記述 | 出典 |
|---|---|---|
| 栃木県 | 転入学の時期は学年の始めが原則だが、通信制課程は、学年の始めのほか、2学期(または後期)からも入学できると書いている。 | 栃木県教育委員会 公立高等学校への転入学を希望する皆様へ(PDF) |
| 東京都 | 募集は年3回(学期ごと)。定時制・通信制の応募資格は、志願者本人が都内に住所か勤務先を持つこと(入学日までに確実にそうなる場合を含む)。入学考査料は定時制・通信制が950円。 | 東京都教育委員会 都立高等学校の転学・編入学について |
| 神奈川県 | 選抜の期日の表に、全日制・定時制・通信制の別がある。10月1日付は通信制だけで、転入学・編入学(国内再入学)・編入学(海外帰国)のいずれも通信制を実施する。4月1日付と4月11日・当初付は、全日制・定時制・通信制の3課程。転入学は、表の日程以外でも随時受け付けると書いている。 | 神奈川県 公立高等学校への転入学・編入学について |
| 鳥取県 | 転・編入学試験を原則として各学期末に予定すると書き、通信制の学校ごとに募集人員・出願期間・試験日・試験科目を表にしている(令和8年度の表では、鳥取緑風が募集若干名・面接・出願8月26日〜27日・試験日9月4日、米子白鳳が募集若干名・面接)。 | 鳥取県 令和8年度の転・編入学試験(PDF) |
| 佐賀県 | 定時制課程・通信制課程の学校を別の表にして、前期・後期それぞれの転入学・編入学の出願期間と試験日を載せている。通信制の佐賀北は、転入学は作文と面接、編入学は作文と面接で選考すると書いている。 | 佐賀県教育委員会 転入学・編入学の一覧(PDF) |
| 和歌山県 | 受入れの前提条件を課程ごとに分け、定時制・通信制は生徒が県内に住所か勤務先を有することが確実であることを挙げている。 | 和歌山県教育委員会 和歌山県高等学校への転入編入について |
| 広島県 | 全日制と定時制は同じ課程・同じ学科で移ることを原則とし、通信制は別に、高校へ問い合わせる案内にしている。 | 広島県教育委員会 令和8年度用 転入学の案内 |
募集の時期・出願期間・試験日は年度ごとに変わります。表の記述は上の確認日の時点のもので、出願の前に県の公式ページで最新の内容を確かめてください。県外から移れるかどうかの条件は県と課程で違うため、個別の事情でできるかどうかは判断しません。時期の一覧は転入学・編入学の受付時期の一覧にあります。
問い合わせの前に準備すること
- いまの課程と学科、学年、移りたい課程を整理する。
- 移りたい県の公式ページで、課程の扱いと募集の時期を確かめる(受付時期の一覧、手続きの順番の比較)。
- いまの学校の担任に相談し、志願先の高校か県の窓口へ問い合わせる。
よくある質問
全日制から定時制へ、課程を変えて転学できますか
東京都・群馬県・広島県・栃木県の公式の資料は、同じ課程・同じ学科の間で移ることを原則と書いています。東京都だけは、1年生の第二学期の募集では異なる課程・異なる学科にも応募できると書いています。1年生の第三学期以降は、転学後に卒業に必要な単位を履修・修得できると志願先の都立高校の校長が認めれば応募できます。個別の事情でできるかどうかは、このページでは判断しません。
埼玉県・神奈川県・和歌山県・茨城県では課程を変えられますか
この4県は、このページで見た公式の記述に、課程を変える転学の可否が書かれていません。書かれていないことは、変えられないという意味ではありません。埼玉県と和歌山県は居住の条件、神奈川県は選抜の日程を課程ごとに分けており、茨城県は全日制課程の居住の条件を書いています。可否は、いまの学校と志願先の高校、県の窓口で確かめてください。
全日制と定時制で、受け入れの条件は違いますか
県によって書き方が違います。埼玉県と和歌山県は、全日制は保護者の居住も求め、定時制は本人の住所か勤務地(和歌山県は勤務先)を求めると書いています。神奈川県は、全日制と定時制で受付と検査の日を別に定めています。条件や日程は更新されるため、出願の前に県の公式ページで最新の内容を確かめてください。
このページの範囲。8都県の公式の資料に書かれていることの整理です。個別の事情で転学できるか、どの課程へ移れるかは判断しません。各県の記述は更新されるため、出願の前に県の公式ページと志願先の高校で最新の内容を確かめてください。
次に確認すること
- 期限: 転入学・編入学の受付時期を県別に見る
- お金: 就学支援金など学費の支援の仕組み
- 手続き: 転入学の手続きの順番を9道県で比べる
- 続けるか: 休学・退学の違いと、退学後に戻る道
- 県別一覧: 都道府県別の転入学・編入学の公表状況一覧(47都道府県)